Ovation 【CS253 / エレガット / オベーション】

アコースティックギター

はじめに

50年以上経った今でも、Obationのギターはアコースティック・ギター市場で最も先進的で、独創的でユニークなデザインの一つです。

他のアコースティックギターやアコースティック・エレクトリックギターとは異なり、Ovationはまさに「エレクトリック・アコースティック」ギターなのです。

Ovationの楽器は、高度なデザインと統合されたエレクトロニクスが、後付けではなく、アコースティックに作られた楽器に手を加えたものでもなく、全く異なる焦点への妥協はありません。

Obationは、初期の段階からエレクトロニクスの設計に力を入れてきました。Obationの楽器はステージ上で演奏される為に作られており、最新で目的に合ったピックアップ、プリアンプ、デザインの統合を可能にしました。洗練されたボディデザイン、スペースエイジ素材、優れたトップ板の構造、まさに革命的な楽器であり、コンサートホールやパフォーマンス会場などのあらゆるステージで注目を集めることができます。

全てのはじまり

コネチカット州ニューハートフォードのファーミントン川のほとりにあるニューイングランド風の古いレンガ造りの建物がOvation社の本拠地でした。

当初は2,700人以上の従業員を抱える航空宇宙企業Kaman Corporationの子会社で、そのうち25%以上が科学者、エンジニア、技術者でした。

社長のチャールズ・カマン(Charles Kaman)は、ギター愛好家であり、自社の技術をギター製作に応用できないかと考えていました。

1966年、18ヶ月に及ぶテストと研究の結果、カマンのエンジニアは、ギターの裏板に最も効率的な形状はセミ・パラボリック(レーダーの反射板、あるいは人間の耳のような形状)であると結論づけました。

与えられたエネルギー入力から生み出されるサウンドは、スケールのトップからボトムまで明らかに豊かで、充実しており、深みがあり、この形状を採用する事により安定したパフォーマンスを得る事ができました。

裏板の形状が決まると、次に技術者はより良い素材を探すことにした。十字軍の時代から、ギターは木で作られていた。初期十字軍の時代から 裏板と側板がフラットのギターは木で作られていました。しかし、どんなに優れた木材でも限界があるとカマンは考えました。

Ovationの考える木材の限界

木材をセミ・パラボリックの形状に加工することは不可能ではないが難しく、内部にブレイシングや補強材を入れる必要がある。更にそれらは従来のギターと同様にバッフルの役割を果たし、音を大幅に減衰・吸収し、人間の耳にはノイズとして認識される振動を生みます。

ギターの表板は、音を増幅させるために振動させる必要があります。適切に振動させるためには非常に薄い木でなければならないが、薄い木はとても割れやすいのです。

音は光と同じように滑らかな表面で最もよく反射しますが、木は多孔質です。

木の細胞構造や天然の油は、ギターごとだけでなく、ひとつの楽器の中でも大きく異なります。

このように密度が異なるため、安定した振動特性を得るのは非常に難しいのです。

このような欠点のない材料を開発するために、カマンの技術者たちはまず、彼らが過去に完成させた非常に強くて軽い層状物質(航空機のローター、フェアリング、レドーム、ミサイルのノーズコーンなど、高い振動にさらされることの多い航空宇宙部品)を音響学的に研究しました。

新素材Lyrachord

この研究で得られた知見をもとに、彼らは多くの新素材を開発し、テストを行いました。

そしてついに、その分子構造を化学的および熱処理によって正確な共鳴度に「調整」することができる素材を発見しました。

私たちはそれをLyrachord®と呼んでいます。

Lyrachordは、どのような形状にも精密に成形することができ、ブライシングや補強材を一切使用しません。

振動のために必要な厚さまで薄くすることができ、反り、欠け、ひび、チェック、割れなどはなく、実質的に壊れる事がありません。

表面は滑らかで音の反射率が高く、木材よりもはるかに優れています。

無機成分で変化することはなく、楽器ごと、そして1つの楽器の中でも音色ごとに均一な振動特性を実現しています。

まさに理想的な物質であり、400年ぶりに科学的に進歩したギターの開発に大きく貢献したと言えるでしょう。

そして現在でもLyrachordは、Ovationbの素晴らしい楽器を作るために使用されている素材なのです。

Ovation Roundbackの丸みを帯びた、充実した、全くユニークなサウンドを聴いてみてください。

航空宇宙技術が生み出した違いを、ご自身の耳で確かめてみてください。「こんなに良い音は聞いたことがない」と納得していただけると思います。



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