【トーク】Alchemist – シークレット・ソース (ビートビデオとアルケミスト・ドラムキットの裏側)

DAW / DTM / 作曲
右: Alchemist 左: Oh No

The Alchemist (アルケミスト)

アメリカ合衆国のビートメーカー、ラッパー、DJ

1991年ごろから活動を開始している。Action BronsonCurren$yDilated PeopleEminemFreddie GibbsMobb DeepRoc Marcianoなどのビッグネームとの共演を果たしている。

はじめに

実際に色々と試してみて、自分に合った方法を探していたんだ。クオンタイズやトランスポーズなどと言った言葉の意味さえ知らなかったんだ。ただ、このボタンを押せばそうなる事は分かっていて、使っていた。

工程としては、基本的に朝はとても早く起きる。眠るのが嫌いで、たくさん眠らない様にしている。作業をする時に疲れて来ると、イライラする。制作を続けていたくて凄く腹が立つんだ。一生眠らないでいれたら良いのに。

レコード・ショップ

私はハンターだ。この世界には何があるのか。私はハンターだ。私たちは皆、その一枚のレコードを探している。決して見つける事ができない最高の一枚を探している。それが私がやる事の全てだ。頭の中にはリストがある。裸の女性のカバーを見つけた時はすぐに買ってしまう。女性のカバーのレコードは必ず買う。

時々、レコード店でレコードを聴いていて、インスピレーションを受けるんだ。そして家に帰り、違う環境で再生すると店で聴いた時とは違うんだ。レコード店でドラムマシーンを使って制作できれば良いのに。レコードがアイディアをくれる。素材の源なんだ。

ブレイクダウン

私の制作スタイルは、おそらく「スキャッターブレイン」と表現するのがふさわしいだろう。

*スキャッターブレインとは注意散漫な人の事を指す。

色々な機材やサンプルを使い、特に何も決めないでアイディアを試していく。多くの場合は、最初に始めた時と曲を完成させる時は、完全に違った物となっている。

何回も同じ事をやり続ければいけないんだ。そうすれば技術が正確な物になっていく。しかし、特にこれと言った方法はない。インスピレーションを得ようとしている。私の限界を超えたインスピレーションにたどり着こうとしている。

私はただ、エネルギーが伝わる回路やパイプになろうとしている。なぜならば、それは私が作ろうとしている物よりも大きい物である必要があり、私が普通の人間として創造できた物よりも、何らかの形でそれを超えるものでなければならない。

どの様に終わらすか?どの様にしてビートを完成させるか?ビートが完成したと言える時はいつなのか?つまり、私にとって最も難しいのはどの様に手放し、引き金を引くかという事だ。過剰に味付けされた料理ほど最悪な物は無い。味が濃すぎる料理は、あらゆるスパイスが鍋に投入された実質的にあまりにも味が濃い料理になってしまう。あらゆる選択肢があるからこそ、私たちは音楽に取り組み、無限の可能性を秘めたウサギの穴に自由に落ちていく事ができるのだ。

クラシックス

いつもどの様な機材を使っているのかと聞かれるのだが、音楽に歌わせることができれば本当はどんな物でもいいんだ。制作をはじめたばかりの時は、ASR10のみを使っていた。ASR10に没頭し、使いこなせる様に研究した。そして現在でも私が知らないASR10の機能がある。なぜならば、私自身の使い方を見つけてすぐに制作をはじめたからだ。私は自身の事をドラム・プレイヤーだとは思ってないが、長年使っている音の中には、スネアの音やキックの音など、気に入っているものがたくさんある。そこで考えたのが、昔のフロッピーディスクやZIPを持ってきて、ASR10にその昔のビートを読み込ませて、そのドラム・パートだけを皆とシェアするアイディアだ。

友人達は私に電話をすることは無い。電話をしてこないんだ。朝6時30分に私の家に来て、ドアを叩く。それが私の仕事のやり方だ。

「We Gonna Make It」のビートを作った事を思い出す。私はASR10に読み込ませ、DJ Premierが私の狭いスタジオにやって来た。私は彼に自分のビートを聴かせるのが怖かった。なぜならば、そのビートにはスネアの代わりにクラップを使用していたからだ。しかし、彼に聴かせるととても気に入ってくれた。ASR10は信頼のおける古き良き道の様なものだ。癖のある注意点はデーターをシャッフルしてしまうという事だ。再起動しなくてはならない時もある。その様な感じで結局のところは常に安全であるという事は悪いことでもある。偽りの安心感のようなものだ。安全だから使えるってな。安全は陳腐だ。

ビートをセーブする事を恐れるな。そしてビートを消去する事を恐れるな。私がトラックを作るのか、それともトラックが私を作るのか?良い質問だ。自分自身に問いかけてみるといい。私たちは時々、自分たちが作った素晴らしいものを抱え込んでしまい、それが成長の妨げになることがある。あたかもビートやバースが自身を作っていく様に。音楽はセラピーであり、スピリチュアルだ。それは私が言葉で表せられるよりも遥かにそれ以上のものだ。

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