【コントラバス・レッスン】音程とシフティング 「ヴォミット・エクササイズ / シフティング・エクササイズ」

コントラバス

はじめに

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
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  • ヴォミット(vomit)とは吐くという意味で、音がそれを連想させるというユーモアである。
  • 英語圏ではコントラバスの事をダブルベース(double bass)と呼ぶ。
  • ディスカバー・ダブルベース(discoverdoublebass.com)は2013年に設立されたコントラバスのオンライン教育のバイオニアである。
  • ローレン・ピアス(Lauren Pierce)はアメリカ合衆国のコントラバス奏者、教育者である。

こんにちは。

ディスカバー・ダブルベースのローレンです。

今日は私たちの最も人気のあるテクニック・エクササイズの1つである「ヴォミット・エクササイズ」を教えたいと思います。

これはシフティングの訓練としても知られていますが、そう言っても楽しいものではありませんので、それは愛情を込めて「ヴォミット・エクササイズ」とここでは呼びましょう。

これに聞き覚えが無い方は、このレッスンをご覧になった後、なぜ「ヴォミット・エクササイズ」と呼ばれるのかがすぐに分かると思います。

「ヴォミット・エクササイズ」にはさまざまな方法がありますが、今回は私が学んだ方法を教えます。

このビデオの下に、このエクササイズの PDF へのリンクが含まれています。そこには、これから説明する私の運弓と運指、およびメモが含まれているので、レッスンの内容を確認するのに役立ててください。必要に応じて、先にPDFをダウンロードしてください。

「ヴォミット・エクササイズ」はシフティングのエクササイズです。

そして、それは本質的には段階的に音を上げ下げする音程のエクササイズです。

Aメジャー (イ長調) スケールを使ってのエクササイズ

最初の音から音階の各音にシフトし、上に移動してから下に戻ります。

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
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  • Aメジャー(イ長調)は低い方から、A B C# D E F# G# である。
  • 運指に使う指番号は、人差し指は 1、中指は 2、薬指は 3、小指は4である。

それでは、C# へシフトします。今のは B でした。次は D です。オクターブ上の A に達するまで続けます。

それから、一番下まで下がって行きます。

上がって行く時と下がって行く時に同じ運指を使っています。

これについては後でもう少し詳しく説明しますが、使用できる運指はいくつかあります。

この場合、私は指1から指2を使いました。

もし貴方が今家でこのビデオを見ながら、ベースを弾いているのであれば、この運指でやって見てください。

このエクササイズをするときに最初に行うことは、ドローンを鳴らす事です。

私はいつもドローンを使ってこのエクササイズを練習しています。それをトニックノートに合わせます。この場合は A メジャーですので、A に合わせます。

そして、私がドローンを使って練習する理由は、この練習では多くのことに集中しているからです。

一番の集中力を使うのは音程です。

そして、私がトニックノートにドローンをセットすると、そのトニックノートに対してすべての音程が非常にはっきりと聞こえます。

ドローンを使用した練習

では、実際にやってみて、その一部をお見せしましょう。

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
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  • ドローンとは音程の変化無しに長く持続される音である。このレッスンでは機械を使い、トニックノート(主音)である A を鳴らしている。

最初の音も合わせるのが難しいです。

そして、このやり方で上がっていきます。

2番目の音もかなり難しいです。

全ての音が難しいです。

これを練習するときは、私がしたことを同じ様に行ってください。

私は D に行きましたが、かなり音程が合っていませんでした。

一旦止めて、音程が合うまで調整し、それから戻ってもう一度やり直しました。

そして各インターバルのシフトを2回繰り返します。

B から A を2 回、A から C# を2回、というように演奏していきます。

そして、このエクササイズは正確な音程である必要がある為、本当に集中している必要があります。

そして、もし貴方が連続して音程を外しているのであれば、ただ続けるのではなく、一度止めて音程が合っていることを確認してから、次に進みましょう

これは、このエクササイズでの非常に重要な事です。

各音をスラーで2回繰り返して演奏します。

このエクササイズはシフティングの練習である

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
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  • グリッサンドを行う事により途中の音を聞く事ができる様になる。したがって、目的の音程でシフティングを止める目安となる。
  • コントラバスは指板が大きい為、シフティング(ポジションチェンジ)を正確にやる必要がある。このエクササイズはシフティングを正確に行う練習であり、イントネーション(音程)の訓練でもある。

私がこれをするの理由は、グリッサンドを使ってシフトしている音を聞いているからです。

2つの音をスラーする時に、途中の音を聞く事ができます。

そして、スラーをしているのは、シフティングのテクニックも練習しているからです。

イントネーションの練習ですが、シフティングの練習もしていると言う訳です。

シフト時の音は時に長かったり、短かったりします。

慣れていない調の場合は、シフティングに集中する為に、ゆっくりとやります。

新しい調、新しいエクササイズなど、私たちが何か新しい事をする時は困難で、上手くいかない物です。

ですので、とてもゆっくり行いシフトする時の音を聞いて下さい

一回の弓でたくさんの事をやらなければなりません。

まず最初の音をはっきりと聞く必要があります。

そして、シフト音を聞く必要もあります。

それから、その2番目の音も聞く必要があります。

したがって、スローボウが最適です。

私は最初の音程、グリッサンド、2番目の音程を聞きたいです。

ドローンをオンにすると、音程をキープするのにとても役に立ちます。

さて、先ほどお話ししたかったことの1つは、音程を確認する時、エクササイズ全体を通して私は主に2番目の音の音程に注目しているという事です。

しかし、本当に問題なのは低い音の方です。

このシフティング・エクササイズは、実際には元の音に戻る為のエクササイズのように感じる事があります。

しかし、その A またはあなたが使用している調に関係なく、そのボトムノートは常に少しシャープで、常にその傾向があるので、注意が必要です。

また、ドローンがトニックノートだからと言って、それが聞き取りやすいとは限りません。

本当に難しいです。

ですから、完全に戻って両方の音程に集中する必要があります。

ドローンを鳴らしてみましょう。

何回かは指が通り過ぎてしまい、A が少しフラットでした。

そして、このシフティング・エクササイズを行っているとき、そして実際に練習しているときは、自分の傾向を見つけてください

毎回完璧にプレイするは不可能な目標ですが、自分の傾向がどこにあるのかを把握することが目的です

例えば A から E へシフトしている時、指が僅かに通り過ぎてしまい、E がシャープしていませんか?

それが分かれば、次にそのシフトを行うときに、「よし、そんなに遠くまで行かなくてもいい」ということが分かるでしょう。

運指について

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
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それでは、さまざまな運指について話しましょう。

Aメジャーで弾く時に、ファースト・ポジションからはじめますよね?

G線では、そこがはじまる位置です。

そして、運指の選択肢は1と2です。

したがって、選択可能な運指の選択肢は 1 と 1、1 と 2、1 と 4、そして親指のポジションへ到達した時は親指と3となります。

私はG線の Fシャープに到達したときに既に薬指を使い始めます。そこで小指を使う人もいますが、それは問題ありません。

しかし、親指の位置になると、小指ではなく薬指を使用します。

もちろん、最初から 1から4を行う場合、シフトはありません。その後、シフトが発生します。

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
7:53から再生する

以上が、1から始まる使用可能な運指です。

Aメジャーを、2から始めることも可能です。2から1、2から2、2から4 (もしくは 3) です。

少々難しいですが、全ての調でG線、D線、A線、E線で行うことができます。

貴方がDメジャーのシフィティング・エクササイズをしているとします。先ほど言った全ての運指が使えますが、小指を使うこともできます。

4から1、4から2、4から4、もしくは4から3です。

先ほども言った様に、どの弦からでも、どのポジションからでも始める事ができます

このエクササイズで気をつけて欲しい事

そして、このシフトを行っているとき、これはあなたの指にとって本当に厳しい訓練になる可能性があるため、手の負荷に注意する必要があります。

目的は、適切なシフトテクニックをオクターブ上まで行うと言う事です。

左手を後ろに引いた状態でシフトを行います

ジェフは左手の重さについてのエクササイズを解説しています。それがアイデアです。

シフトするときは、握るのではなく腕の自重を使ってください。シフト時に指は置いたままにしたいのです。

非常に重要な事です。

指は上げないでください

The 'Vomit Exercise' for Double Bass
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  • 指で弦を押さえたら、そのまま指を上げないで押さえ続ける。
  • 握るのではなく、腕の自重を使い腕を「引く」事をイメージする。
  • 手に痛みがある場合は無理をせずに、直ぐに中止する。

指を上げると言う事は、このエクササイズの目的に反します。

弦の上に置かれた指を上から下まで滑らせて移動させます。

そして、オクターブ上まで上がってから、下がっていきます。

もし手に緊張や痛みがあるなら、我慢せずすぐにエクササイズを中止して、その痛みがどこから来ているのかを見つけてください。あなたはこのエクササイズに慣れていないので、何か新しいことをするときは、前に述べたように少し痛みが生じる場合があります。

もう一度、このエクササイズの一連の流れを貴方に見せたいと思います。

ドローンを鳴らしながら、上から下まで私がどの様にエクササイズを行なっているのか見て確認してください。

そして、これまでずっと行なってきた運指を使います。1から2です。

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10:15から再生する
  • 早く弾こうとせず、ゆっくりと練習する。

このエクササイズを実践する際に覚えておいてほしいことは、速く弾かないようにすることです

これはスピードの練習ではなく、動きと音程のゆっくりとした練習です。

というわけで、今回のレッスンがお役に立てれば幸いです。

これについて質問がある場合は、このビデオの下にコメントを残してください。できるだけ早く回答します。

このレッスンを楽しんで、私からもっと学びたいと思ったら、discoverdoublebass.com でのみ受講できる親指ポジションの長時間コースをチェックしてください。

ご覧いただきありがとうございます。

また次回お会いしましょう。

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